フッ素が虫歯予防に必要な理由
こんにちは!
管理栄養士 Hです😄
今週は、「フッ素」についてお伝えしたいと思います😊
フッ素が歯に良い物質であることは、皆さんもご存知かと思います。市販されている歯磨き粉のほとんどにはフッ素が配合されていますし、歯科医院でもいろいろな形でフッ素を虫歯予防に活用しています🌹そこで気になるのが「フッ素が虫歯を予防するメカニズム」。ここではそんなフッ素の虫歯予防効果についてわかりやすく解説します🌹
虫歯は細菌感染症
虫歯は、ミュータンス菌に代表される虫歯菌への感染で発症する病気です。いわゆる細菌感染症の一種といえます。虫歯菌は、歯に関すると「乳酸」などの酸を作り出し、エナメル質や象牙質を溶かしていきます。ちなみに、酸によって歯質が溶ける現象を「脱灰(だっかい)」といい、溶けた歯質が修復される現象を「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。フッ素は主に、この再石灰化現象に関与しています。
フッ素は再石灰化を促す
歯は常に脱灰と再石灰化を繰り返しています。例えば、スポーツドリンクのような酸性度の高い飲み物を口にすると、歯は脱灰を始めるのですが、唾液に含まれる成分が再石灰化を行うことで、歯が正常な状態に保たれているのです。虫歯菌に感染すると、酸によって溶かされる現象の方がまさってしまうので、再石灰化が追い付かずに歯が溶けていきます。フッ素はそうした再石灰化現象を促す作用があることから、虫歯予防効果を発揮します。
フッ素は歯を強くする
歯の再石灰化が起こる時、すぐ近くにフッ素があると「フルオロアパタイト」と呼ばれる特別な構造ができあがります。本来は「ハイドロキシアパタイト」というリン酸カルシウムから構成されている歯質にフッ素が加わることで、虫歯菌への抵抗性が高まります。具体的には、酸に対して溶けにくい性質を帯びるようになるのです。これがフッ素によって歯が強くなる理由です。
つまり、フッ素というのは、「歯の再石灰化の促進」と「歯質の強化」によって虫歯予防効果を発揮するといえます。
高濃度のフッ素を用いた「フッ素塗布」
フッ素の活用法として虫歯を予防する効果が最も高いのは「フッ素塗布」です。9000ppmという極めて高い濃度のフッ素ジェルを用いる予防処置で、歯科医師や歯科衛生士でなければ施術できません。ジェルに含まれるフッ素は「フッ化ナトリウム」「フッ化第一スズ」「酸性フッ化リン酸溶液」など、いくつかの種類に分けられますが、基本的に効果は同じです。専門家が施術するので、安全性も高いです。
「フッ素入り歯磨き粉」の使用
誰もが毎日行えるフッ化物の応用法としては、「フッ素入り歯磨き粉」の使用が挙げられます。フッ素入り歯磨き粉に配合できるフッ素濃度は1500ppm以下と決められていますが、それでも毎日活用することで虫歯予防効果を高めることが可能です。
「フッ素洗口液」によるうがい
フッ化物の応用法としては「フッ素洗口液」によるうがいも有効です。ドラッグストアや薬局でも購入できるフッ素洗口液は、フッ素濃度が250~900ppmとなっています。フッ素によるうがいに関しては、注意すべき点もいくちかあるため、一度歯医者さんにアドバイスをもらった方が良いといえます。当院では、ミラノールを販売しています。使用方法など衛生士さんがしっかりと教えてくれます。是非、試してみてください☺
まとめ
このように、フッ素の虫歯予防効果というのは、医学的根拠に基づいたものですので、積極的に活用していきましょう。とくに、歯科医院で受けるフッ素塗布の虫歯予防効果は極めて高いので、定期的に受けることをおすすめします🦷
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