口内炎について知ろう③
皆さんこんにちは😊
みらい歯科・こども矯正歯科です🦷
今回は、口内炎について栄養面からお話していきますね👍
では、なぜ栄養・食事療法が必要になるかを説明いたします。
まず口内炎やそのほかお口の中に痛みがあると、水分や食事がとりづらくなります。
また食事量が少なくなることで、簡単に栄養障害になりやすく、早めの対策が必要になってきます。
そのため、しっかり不足している栄養素を補っていくことが重要です。
食事療法の原則として
①痛みの為咀嚼能力が低下している為、軟らかく消化の良いものとする。
②少量で栄養価が高く、バランスの良いものとする。
③お口の中に刺激の少ない、口当たりの良い食事とする。
④食事抗原(グルテンなど)が関与している場合では、食べないようにする除去食とする。
避けたいものは、ざらつくもの、お口の中に残るもの、硬いもの、熱いもの、塩辛いもの、辛いもの、酸味などの刺激物です。
次に食事のポイントについて説明していきます。
〇痛みがあるとき、食事がしみるときは以下のことに注意します
・口当たりがよくさっぱりしたもの
・味付けは出汁をきかせて薄味に
・腫れている部分に食事が触れても痛くないように、とろみをつけたり、あんかけにし、つるりと食べれるように工夫する
・軟らかく水分のある調理にする
・食事の温度は人肌程度とする
〇味覚に異常があるときは以下のことに注意します
・塩味が苦く感じたり金属味がする場合は、塩味を薄くし、酸味や柚などの香味のあるものを利用する
・甘味に過敏な場合は、砂糖やみりんを利用せず、他の味付けを濃くする
・味を感じない場合は、味付けを全体的に濃くする
〇お口の中が乾燥するときは以下のことに注意します
・いつでも水分摂取ができるように、氷や水などを手元に用意する(レモン水などはさっぱりして飲みやすい)
・口当たりの良い、さっぱりとした食品や料理にする
・軟らかく、水分のある料理にしたり、あんやとろみをつけるなど工夫する
〇飲み込みが悪い時は以下のことに注意します
・舌でつぶせる程度の軟らかさとし、ある程度塊になっていて滑りの良いものとする
・水分の多いものは、ゼラチンや寒天、片栗粉、葛粉などで凝集性を高める
・飲み込みにくい食物は、水や液体、酸味の多いもの、水分がなくパサつくもの、口の中でバラバラになるもの
いままで3回にわたって口内炎についてお話していきました。
食べたいのに食べれないのって本当に気持ちが下がりますよね😖
無理せず、食べられるものから食べてしっかり栄養素を取っていくことが大事です。
また痛みがひどい時などは自己判断せず、病院に行くことが大切です。
口内炎だからと甘くみず、少しの異常でも気にかけるようにしていきましょう。
参考文献
・健康・栄養学シリーズ 臨床栄養学